ann-toque’s diary

@YASU11552288 の思うことをつらつらと

【Sapporo Data Pioneers #1 開催レポ】札幌でデータ系職種の勉強会開催しました!

札幌市でデータエンジニア/データアナリスト/データサイエンティストetc. のデータに関わる方や興味のある方向けの勉強会を開催したので、そのレポートです。

sapporo.connpass.com

勉強会の様子

開催の経緯

まず私の地元は札幌ですが、2016年に就職を機に上京しました。その後、コロナを機に会社もリモートと出社のハイブリッドになりまして、以下理由もあり2022年の3月に札幌にUターンすることになります。

  1. 東京でのリアル勉強会参加目的だったが、開催がオンラインに移行した
  2. 自身の役割が開発から企画/プロジェクトマネジメントに移行していき、作業重視から思考重視へなり、ゆとりある環境がパフォーマンスにつながると考えた

Uターンして 1. に関しては、知識のインプットという意味だと問題はなかったのですが、リアルでの新しいつながりを作る機会は減少していき…。 何かアクションせねばと、考えると同時に「そもそも札幌で同じ境遇の方がどのくらいいるのだろう」というのも知りたいと考え、今回勉強会の開催を企画しました。

コミュニティの立ち上げ:Sapporo Data Pioneers とは

データ × 地方という面を考慮し、なるべくデータ系の多くの方に参加いただけるよう以下のようなコミュニティ趣旨としました。

「Sapporo Data Pioneers」は、データのライフサイクルに関わる様々な職種や興味を持つ学生たちが一堂に会し、互いの知識と経験を共有する札幌市に根ざしたコミュニティです。マーケター、BIエンジニア、データサイエンティスト、データエンジニアなどなど、多岐にわたる分野の方が、それぞれの業界/企業におけるトレンドやチャレンジ・失敗談をシェアします。学生もこのコミュニティに参加し、知識を吸収し、キャリア形成に役立てればと思います。定期的にライトニングトークや勉強会を開催し、メンバー間の交流を促進しながら、データという共通言語で相互にインプット/アウトプットを促します。

第一回開催

9名の方に参加いただきました!データエンジニア、データサイエンティスト、フロント、バックエンド、BIエンジニアなど多くの職種の方に参加いただきました! 終始和やかな雰囲気で、懇親会の時間も延長するほどでした。本当にここまで盛り上がると思ってなかったので、とても嬉しかったです🎉

北海道感を出すためのお菓子たち

登壇内容

データのライフサイクルとSapporo Data Pioneersの想いについて(主催者)

今回の開催経緯と地方にいるからこそできる議論や仮説の話をしました!

speakerdeck.com

札幌の学生必見!データ職種の魅力を徹底解説!(shomaekawa)

当日学生さんが一人もいない事態でしたが、機転を利かせていただき(感謝🙏)、自己紹介とデータ系の職種6つに分類して、それぞれの特徴を紹介いただきました!

発表の様子

データドリブンな世界を支える: データプラットフォームエンジニアリングの役割と影響(k.muguruma)

データ基盤においてプラットフォームチームがいることで、他のデータ系の職種の開発効率やバリューがあがるよ!という話をしていただけました。 「データプラットフォームエンジニアリングは総合格闘技」というのがとてもわかりみ深かった…!

speakerdeck.com

データエンジニアリング組織の必要性とその役割(ishida)

データの利活用を進めるために、意思決定者、オペレーション、情報処理という3者の役割を整理した上で、それらを繋ぐ方/機能があるとデータ系のプロジェクトが円滑に行くという話をしていただきました。日頃のコミュニケーションから関係値の構築が必要などの、技術だけではない振る舞いの話などが非常に参考になりました。

まとめ

第1回開催としては、120点くらいの会になったと思います! 今後は登壇部分はオンライン配信やリアルタイム翻訳で海外配信も検討したい。半年に1回くらいできるといいかなー。

改めて、会に参加いただいた方、登壇していただいた方、興味を持っていただいた方など本当にありがとうございました。 また、会場レンタルさせていただいたSAPPORO Incubation Hub DRIVEさんも丁寧な対応で大変助かりました。

ぜひ、次回も楽しみにしていてください!!

自分向け備忘録:2023年の振り返り

例年通りに振り返るぞーい

1月

「データ」が指す実態を分解

社内でデータという言葉が指すものが人によって、どこまで指すかが違いすぎたので分析、基盤、セキュリティなど領域を策定した。 振り返りや会議、組織編成の話の時に、認識を揃えつつデータの領域のどこの部分を話しているかを意識しながら話せることができた。

その他

  • 親父とスキー行きまくった。国際スキー場、藻岩山がメインでトマムも行ってきた。指導員の資格を30代のうちに取りたい!

2月

データ組織のKPI策定、運用

今後の組織拡大に伴い、マネジメントがタスク割り振りするのではなく、自律的な組織にするために & 横断組織のためサービスのKPIだとメンバーのタスクとの相関が見えづらく、明確にするためにKPIを策定。 最初は自分だけが集計、報告書作成だったが少しずつメンバーを巻き込みむことはできている。だが、現時点で振り返っても集計コストやKPI自体のアップデートはまだまだできていない。 KPIの策定から振り返り、指標の見直しのサイクルをチーム全体で運営できるようになるのを、2024年やりきりたい。

その他

  • ニセコヒラフに行ってきた!日本人の方が少なく、こんな土地が北海道にあったなんて!
  • お世話になった人事の方の退職。自分の採用を行い、この会社で働くきっかけを作った人。新卒時代は尊敬、最終的には一緒に仕事できるくらいになり、成長した姿を見せれたのは恩返しできたのかな。

3月

郵便番号/市区町村データの前処理

大変なことは理解していたが、やってみると非常に大変だった。メンバー1名と取り組んだのだけど、郵便番号って奥が深い…勝手に町単位で分かれていると思っていたが、7桁の郵便番号が必ずしもユニークに一つの町に振り分けられているわけでないなどを、実体験できたのは非常に良い経験でした。

GLOBIS学び放題

会社のスキルアッププログラムの取り組みで、半年間で3~4人チームで動画みた感想共有しつつ、仕事の悩みを相談するというので、チームの方々と非常にいろいろな相談や知見を手に入れられて、非常に良かった。専門性のある悩みでも、一般化すれば他部門の人とも議論やアイディアをもらえる機会、同様の課題に取り組んだ事例があり、より職種や組織を超えて人/知識をつなげて、課題解決することに可能性を感じた。

hodai.globis.co.jp

その他

  • 同期の結婚式で大阪へ。今年はプライベートでも仕事でも飛行機を利用することが多かった。
  • WBC、日本優勝おめでとう!!大谷翔平がDECORTEやSalesforceの広告塔もやっていて、仕事でも大谷翔平の凄さを感じることになるとは思わなかった。
  • New スーパーマリオブラザーズ Wiiにハマる。マリオってこんなに難しいんだとなった。スーパーマリオブラザーズ ワンダーを今やっているがめちゃくちゃ面白い
  • 「ホルモン・焼肉 リキヲ」がめちゃくちゃに美味しくて、感動した。お店の雰囲気含めて非常に良い。

4月

2年前退職したCTOに2年越しで挨拶

当時退職発表された際に今の自分ではあとは任せてくださいと言えないと思い、挨拶を告げずにVice President終えて、成長した段階で挨拶しようと勝手に決意。 まぁただ結局VP終えても満足したところには達せず、そのまま月日が流れて永遠と挨拶しないのもとなり、今年に挨拶を決行。励ましの言葉ももらい、良い時間でした。

その他

  • エスコンフィールド初観戦!演出が凄すぎて、野球ってよりエンターテイメントを見に行ってる感じですごかった。来年はもっと応援行きたい。
  • サッカーの練習が基本夜なのもあり、コンタクトデビュー。
  • 後輩二人が札幌に旅行に来てくれて、観光。ジンギスカン、ラーメン、定山渓でサウナなど札幌フルコースだった。
  • 彼女とコナンの映画を見に行くために、重要回のみだけど1話から最新話まで見て、なんとか公開前日までに見終えた。コナン面白い!

5月

詳しいことは書かないですが、これ頑張りました。

markezine.jp

その他

6月

ボットアクセスと向き合う

ある程度規模のあるWEBサービスだと収集目的、攻撃目的などでボットアクセスが生まれると思うが、ネットワークレイヤーで対応できないとデータが汚染されたり、アクセス負荷によりサイトアクセスができなくなるなど影響がでる。これまではインフラチームがよしなにやってくれていたのを、ビジネス要件のホワイトリスト的な考え方も合わせて事業部も考える機会を作ったりなど行った。 データマネジメントにおけるデータオーナーを人や部署なのではなく、アクセスデータという横断で所有するデータを会議体にデータオーナーを持たせる実験的な取り組みができたのは非常に良かった。

その他

7月

コロナ感染

本当辛かった。後遺症で9月末くらいまで喋るたびに咳も続いて、辛かった…。北海道マラソンもあきらめることに…。 そんなんなので、会話もなるべくしたくないし、やる気が中々でない日々も続いてという感じだった。

データの価値を考えるプロジェクト発足

弊社istyleは6月期なので、7月から大きめのプロジェクトが立ち上がる傾向が多く、今回その中で事業部も含めてデータ文脈でのアライアンスとデータマネジメントに取り組むプロジェクトが立ち上がって、プロジェクトマネージャーをやることに。年々データマネジメントやデータ活用の需要は高まっているし、特にデータマネジメントは取り組むデータエンジニア組織も増えてきているが、データを計測する部分から取り組めているところは少なく、どうしても今あるデータを整備して何するかベースな事例が多い。そこをデータのライフサイクル計測→整備→活用を一貫して全社で取り組むことを目指す。道半ばだけど、この半年でツボみたいなのも見えてきた。がんばるぞい。

その他

  • UCHU BREWINGのビールをようやく飲めたー!宇宙IPA美味しかった。

8月

自部門向け勉強会開催

今期からマネージャーから室長(マネージャー兼務)になったこともあり、メンバーにスキルも体系化して継承していかないと思い開催。 半年間でやった内容は以下。その時々でメンバーから需要のあったことや必要なことをジャンル問わずにテーマにしていった。

  1. データ管理の歴史
  2. 現代の分析基盤
  3. これからの分析基盤 ~Modern Data Stack~
  4. プロジェクトマネジメント ~なんとかする方法~
  5. はじめての1on1 ~準備編~
  6. ディメンショナル・モデリング

取組の一部はブログに書いた ann-toque.hatenablog.com

アーマードコア発売!

いやーまさか本当に発売されるなんて。ただ、クリアまだしていないという、、、。 ただ、久しぶりにゲームに熱中はして、面白かった。

その他

9月

採用戦略

マネージャー/室長兼務を早期に解消するためにマネージャー採用が目標だったのだが、採用戦略を人事の方に入ってもらいながら策定。エージェント、カジュアル面談、イベント開催など各チャネルのリーチ、面接人数を各返信率から目標設計して、取り組んだ。やっぱりマス的なアプローチは返信率低くて、ダイレクト1名に送るのが返信率高いのだけど、1名に対して20分くらいかかる。今後IT人材の不足など考えると、採用もより高度化するし、ジョブスクリプション型の市場だと1社の定着率も低くなってくるので、採用コストが見合わずみたいになってくる気もする。

そういうのもあり、チームの作り方は大きく変えた。地方勤務は自分だけ札幌だったが大阪、滋賀なども増えたし、週1から3の稼働の個人事業主の方もどんどん入れていった。 当初はチームメンバーの幅を広げる目的だったけど、データ分析における地方を考慮した仮説の解像度がめちゃくちゃに上がったのは良かった。ちょうど大阪に地方旗艦店できたのもタイミング的に良かった。

同棲開始

NBOXで1台で引っ越し完了して、NBOXのキャパに感動した!二人で過ごす時間が長くなって、楽しく過ごせている!

その他

10月

髪をばっさり切った

同棲にあたって彼女の両親に会いに行くのに、印象気になり髪切りました。最近より短くしたい欲が出てるので、短くして染めようかなー。

その他

  • 彼女にお弁当をほぼ毎日?作った。冷凍食品とか卵焼きとか簡単なものだけど、改めて高校時代に毎朝作ってくれた母の凄さを感じた。

11月

プロポーズ

11/3にプロポーズした。仕事人間な自分がこんだけ振り返りブログにプライベートなことをたくさん書いてるのは、確実に彼女の影響で、本当に人生が豊かになった。 そんな人と過ごせる毎日が本当に楽しい。ありがとう。

TECH+ EXPO 2023 Autumn for データ活用 データで拓く未来図 に登壇

ここ数年はTableau、trocco、Googleなど毎年何かしらのイベント登壇させていただいているが、今年はマイナビさんのこちら。 データマネジメント、データ活用においてドメインを捉えるのが重要という話をしたのだが、後日@pei0804さんのデータモデリングで会話捉える話の動画をみつけ、さらにThe Data Warehouse Toolkitの Ralph Kimballさんもドメインを捉えることが大事と書いていて、データ設計におけるドメインは非常に大事なのを感じた。 一方で、データのモデリング技術とビジネスプロセスを捉える技術は一人がスキルとして持つ難しさもあると感じており、組織の機能としてどう担保するかを考えていきたい。

news.mynavi.jp

その他

  • ChatGPT/Langchainの勉強。生成AIは仕事でも通常であれば3営くらいかかる見込みの作業を、数時間で終えれたりと本当革命的だった。
  • 8年目にして同期と旅行。本当同期がいなかったら挫折して立ち上がれないことも多かった。本当にありがとう。
  • 登別へ中学時代の友達と旅行。
  • 11,12月で3回も結婚式に参加。中でも初めて新郎新婦どちらも知り合いの結婚式があり、どちらも関係あると、感慨深さも倍だった。

12月

入籍

12/25に入籍しました!!指輪関係、両家顔合わせ、婚姻届など準備が色々あったが、大きなトラブルもなく迎えられました。 夫婦共々よろしくお願いします。

卒業校のはこだて未来大学へ採用説明会

昨年は東京からの飛行機が大雪で結構になり、人事が来れなくなり、一人で準備から説明まで全部やることになった本当大変だった…。 今年は無事飛行機も飛んだし、青森にいるエンジニアメンバーも来てくれて、3人で万全の状態でできた。 ただし、去年と集客数など変わらず説明会という単一の接点だけでない、通年でのコミュニケーションをしないと母数は増えないなという所感。 2024年は大学との取り組みで所属していた先生の研究室ともできそうなこともあるので、企画して進めていきたい。

アドベントカレンダー

総じて2023年はデータ戦略に向き合う年だった。アドベントカレンダーもそれ関係で。

qiita.com

振り返り

  • 本:今年は50-60冊の本を購入。7割くらいは消化できたかな。1番印象に残っている本は「患者の意思決定にどう関わるか」。他業界の本を色々読もうと思ったきっかけ。来年は保険ビジネス関係も勉強したい。

今年の目標進捗

具体目標

  • 優先度①:体重65kg以下(1~4月目標)
    • 北海道マラソンに向けて準備している間は着々と減っていたのだが、コロナでリバウンド、、、
  • 優先度②:所属企業と研究室の共通テーマの模索
    • 唯一進捗していて、2024年に別の形で達成できるかもしれない。まだわからないけど
  • 優先度③:スキー1級
    • 暖冬でスキー場がオープンしていなくて、全然行けてない。車持ってからの目標にします。

WANT

  • レイティング関連のデータサイエンス力の向上
    • 仕事で取り組めたのでよし!
  • データ戦略に関する白書をまとめる
    • 今まとめているし、いろんな方巻き込めているので、個人の考えに閉じない形になりそうでよき。
  • 結婚は…できればで
    • 結婚しました!

来年の目標に関して

  • 優先度①:家を建てる
  • 優先度②:教育との連携を強める(講師、産学連携など)
  • 優先度③:体重65kg

パートナーの職業関係的にも家の話が多く、建てたい欲が高まっている。教育との連携は、よりIT人材不足に備えての話と、未経験人材が市場で多くなるのは業界的にポジティブだと思うけど一方でもう少しこういう部分は抑えてほしいというのもあるので、自分自身が学生と接点持つ機会を増やして、継承していきたい。

2023年はコロナ感染などもあったが、パートナーに支えてもらい良い歳になりました。良いお年を!来年もよろしくお願いします。

チームのデータ基盤技術の審美眼を育てるために取り組んでいること

前提と想定読者

  • 本記事の私見以外の情報に関しては、一般に公開されている資料のリンク集のようになっています。
  • 取り組んでいる内容は、私が現在勤務している会社に関連していますが、その詳細には触れません。

以下に類する方は参考になるかもしれません。

  • データエンジニアやBIエンジニアのように、データ基盤を構築しようとしている方
  • データアナリスト、データサイエンティスト、マーケッターなど、データ基盤を利用する方々で、なぜそのシステムが選ばれているのか考えられるようになりたい方
  • データエンジニアリングチームをマネジメントしており、チームメンバーのスキル向上のための教材を探している方

背景

WEB業界で新卒からデータエンジニアとしてキャリアをスタートし、現在はデータストラテジスト/BIエンジニアとして活動中のやすです。 現在、私は5-10名規模のチームをマネジメントしており、チームメンバーのほとんどは20-30代前半のデータアナリスト/BIエンジニアで構成されています。 これからチームをスケールするためには育成が不可欠です。「知識」については既存のコンテンツが豊富であるため、自分自身の「知恵」の部分を言語化し、継承していく必要があると考えました。

特に、データ基盤に関連する領域の技術の進歩は、近年Modern Data Stackとグルーピングされるなど、目覚ましいものがあると思います。 データアナリスト/BIエンジニアとして、ただ提供されるシステム/ツールを使うだけになったり、「最新の技術だから」という近視眼的な判断軸だけではなく、以下を考慮して開発/利用して欲しいと考えました。

データ基盤に関する新しい技術に関して

  • 「なぜ新しい」のかわかるようになる
  • 「どのだけの価値を提供」するのか考えられるようになる
  • 「将来何が変わり、何が変わらないのか」想像できるようになる(正誤はわからないのであくまでも想像することが重要)

上記3点を考えられる能力を「データ基盤技術の審美眼」と呼称し、育てていこうと考えて社内でチーム向けの勉強会を始めました。全3回予定で、記事執筆時点では1回目が終了しました。 「データ基盤技術の審美眼」の名前は以下スライドのリスペクトが入っている。

speakerdeck.com

勉強会に参加するメンバーのミッション

「次の10年で何が変わり、何が変わらないかを想像しながら聞いてみてください」 とお伝えています。 後述しますが、データ基盤に関する技術では、変わるものと変わらない要素(永久にではなく数年ごとに変動するもの)があります。 これが想像できないと、他人やネットの情報を盲目的に受け入れ、状況に応じた技術選択に制約をかけてしまったり、経験豊富なエンジニアと意見を共有できない可能性があるからです。 データ基盤の構築に直接携わらない人々にとって、これを想像するのは難しいかもしれませんが、情報システム部門やエンジニアとコミュニケーションをとる際に、この視点で議論や意見交換を行うだけでも、共通の理解が深まるでしょう。

勉強会の構成

最初の30分では、勉強会のテーマに関する内容を説明し、残りの30分はディスカッションの時間を設けます。(初回はスタートが遅れ、十分なディスカッションの時間が取れなかったことがありました。) ディスカッションの際の留意事項として、念頭に置いておくべきことは「メンバーがデータ基盤技術の審美眼を育てるために、何が変わらず、何が変わりそうか想像する」ことであり、私自身がどう考えているかはメインではないので、基本的には傾聴の姿勢を持つことが重要です。

また、資料の作成時間を短縮するため、コンテンツの中身は一般に利用可能な資料やコンテンツの要約となっています。 そのため、紹介している動画や記事を閲覧することで、提供している内容よりも詳細な情報を得ることができます。皆さんもぜひ、それらをご覧ください。

第1回:データ管理の歴史

第1回では、リレーショナルデータベース(以下、RDB)とSQLが誕生した経緯、そしてデータ管理の歴史について話しています。以下、話した内容の中で特に重要な点をピックアップしています。 ※ かなりざっくりです。

  • 1970年代:RDBが先にできたのではなく、データの関係モデルが先に提唱された。そして操作言語のSQLが提唱され、その後にシステム化したRDBが生まれた。
  • 1990年代前半:データウェアハウス(DWH)は、データを削除せずに保持することで、過去と現在のデータを比較できるようにするために提案され、システム化されました。
  • 1990年代後半:Web系データベースは、インターネットの発展に関連し、大量のアクセスを処理し、管理する技術が必要とされ、生まれました。
  • 2000年代:Hadoopなどの並列分散システムは、ビッグデータなど大量のデータや、関係モデルでは表現できないデータを処理するために生まれた。
  • 2010年代:NoSQLは、RDBで管理が難しい非構造的なデータに対して、素早くリクエストを処理するために生まれた。

この回では「なぜ新しいのか」&「これまでとどのくらい違う価値を提供したか」を知識としてインプットすることに努めました。 データ管理の課題の中心になっているのは「関係モデルで表現できるかどうか」、「データ管理の規模/範囲の変遷」、「リクエストの処理速度」に関連しており、これらを踏まえると将来の技術進化を想像する手助けになると考えます。

第1回の勉強会の感想/議論/質問内容

感想

  • 「50年でこんなに進化しているのであれば、これからもっと変わりそう」
  • 「古いDBよりも今のDBの方が利用できる関数など増えているので、SQLは進化している印象であったが、確かにリレーショナルという点は変わらない」
  • 「どのアプリケーションやデバイスが流行ったかと比較しながら時代を見ると、さらに面白そう」

質問

「DWHで過去のデータは基本的に書き換えないと聞きましたが、実際はかなりのレコードが変更されていることもあるのはなぜですか?」という話題が出ました。 その場では議論する時間がありませんでしたので、この問いについては後日以下の資料を読んでから別の場所で議論することにしました。個人的には、取り込むアプリケーションなどのデータ設計が以下資料中の「イベント」と「リソース」を混在して管理されているものを取り込んでしまうことが原因であると考えます。

イミュータブルデータモデルの極意

利用した資料について

SnowVillageというSnowflakeコミュニティが公開している動画を参考にさせていただき、ほぼそのまま(流用)使用させていただきました。準備にかかる時間を大幅に削減し、非常に助かりました。 上記の内容は、私が書いている内容はすべてこの動画で詳しく紹介されています。詳細を知りたい方は、ぜひご覧ください。

資料コンテンツ

SQL/DBの歴史

DWHの歴史

今後

  • 第2回:2000年~現代の分析基盤
  • 第3回:これからの分析基盤 ~Modern Data Stack~

を予定しています。第2回もSnowVillageさんの動画コンテンツ流用しています。

第3回の準備はこれから

おわりに

この勉強会だけで、チーム全体がデータ基盤技術の洗練された視点を育てるのは難しいと考えています。実際に自分で選定し、失敗と成功を繰り返す経験を積まなければ、この思考パターンは身につかないと思います。上述した観点には、客観性を考慮していますが私の主観が多分に含まれているとも思います。ですが、このような機会を積み重ねることで、成長の入り口を作ることにはつながるのではないかなと考えます。その道を歩むかどうかは、個々の選択次第かなと思います。

また執筆しながら歴史から導けるのはボトムアップ的な思考であり、非連続的な成長を予測するのには不十分だと感じました。例えば、大規模言語モデルの成長がデータ基盤に影響を与える可能性があると思います。他の分野の進化における成長や進歩は、歴史を研究するだけでは想像が難しいと思いました。

今、私たちが目の前にある課題と捉えてない当たり前を、新たな課題と気づかせてくれるような技術の進化が楽しみですね

お読みいただき、ありがとうございました。

※ 今回はデータ基盤を中心に紹介しましたが、データメッシュ、CQRS、イベントソーシングなども重要だと考えています。ただし、データを生成する視点と、生成されたデータを管理する視点が曖昧な領域であると考え、今回の勉強会では扱わないことにしました。

自分向け備忘録:2022年の振り返り

年末の振り返りブログを始めてもう5年目!ブログ書きながら、年を越すのが習慣になってきた。 振り返りの進め方は、プライベートは写真を見ながらで、仕事はカレンダーを見ながら振り返っている。 今年も始めていこう!!

1月

自社開催のデータエンジニアリング/分析関連の勉強会開催

社内で取り組んでいることの現状とこれからを、もはや社内も社外も同時に共有していかないと採用に勝てない。 「転職したいなー」と思った時に第1想起にでるためには、採用コンテンツだけ拡充していても負ける。 んで、そのためには自分一人だけ登壇して入れも無理だなと思った。 四半期に1回目標に色んな人をサポートしながら登壇していってもらう計画で始めてった!現在もうまく回っている!

istyle Data Talk #01 istyle.connpass.com

その他

  • メルカリ、アイスタイルと包括業務提携を締結 | 株式会社メルカリ
    • 自社のデータだけでなく二次流通データとの比較する案件に参加。他社のデータ構造/そこからの仮説含めて楽しかった。
  • 退職した新卒入社のエンジニアOBと現所属の新卒エンジニアを繋ぐ社内イベント開催
    • 退職促すとかではなく、視野を広げてもらえたくて
  • PMBOK(プロジェクト管理のナレッジ本)の最新購入。価格は高かったが第7版はいい本だった。
  • 後輩に飯作って振る舞うムーブをやった。多分楽しんでくれてたと思う。

読んだ本

  • リフレクション(REFLECTION) 自分とチームの成長を加速させる内省の技術
  • 実践 自然言語処理 ―実世界NLPアプリケーション開発のベストプラクティス
  • 起業時代 創刊号(freee出版)

2月

データエンジニアチームに1名JOIN

色んなコツコツとした採用活動や偶然が結びついて、本当に来て欲しいという人物像の人に来てもらえた! レベルが高くて、経験も自分の何倍もしていて本当に尊敬しかない。 早速次の基盤の道標を作ってくれて、動いている。そういう人がもっと活躍できるように、自分のできる最大限のことをしていきたい。

その他

  • 親知らず4本抜歯
  • 「凪のお暇」読んだ

3月

チーム分割第2フェーズ

昨年に計測・BI・データ基盤・データ分析の役割を1チームで担っていたのを、「 計測・BI・データマネジメント(ビジネス近いところ)」と「データ基盤(エンジニアリング)」に分割。 Goole Maneger4の話もあるのと、計測はデータモデルの部分に結構踏み込んでいると思うので、BIのチームとも分けて専任制に。 Google Analyticsの担当からすると「?」だけど、以下スライドを理解してもらえるようになると納得してくれる。

www.slideshare.net

北海道引っ越し

これが今年一番大きい出来事!去年引越しという目標を立てたけど、都内ではなく、まさかの地元北海道に帰りました! きっかけは自分のチームのメンバーに時短や子育て中のママさん、農業やりたいというエンジニア以外の道も模索するメンバーがいて、 自分がマイノリティとはいわないけど、これからの組織を考える時に、平均に近い働き方をしていいのか?とか思ったのがきっかけ。 自由に考えた結果、なかなかオンオフの切り替えが苦手な自分に、オフの時間を作るためにも地元に帰ることに!結果はよかった!

帰った瞬間にスキー場に行った時の写真

4月

仕事

  • 個人情報保護法改正対応:リーガル面からデータの活用やセキュリティを学べたのは視野が広がってよかった
  • Google Tag Manager 導入スタート:中々できなかった、悲願の導入へ。
  • 社内向けのPMBOK勉強会開催

プライベート

  • 新居生活でひたすらお金が飛んでいく:学生時代から使ってた家具、家電を買い替え。でも、QOLはめちゃあがった
  • 岡山旅行:同僚夫婦に会いに。お世話になった人に会うPJT第1弾。
  • 来世ではちゃんとします:ハマった漫画!
  • バリカン:髪のツーブロック維持のために開始。
  • 名古屋へ:友人の結婚式に参加。いい結婚式だったー
  • ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件:楠木 建さんはスカイマークのコラムが面白かったので購入。長かったけど面白かった。たまたま友人も読んでいて盛り上がった。

5月

Ergohumanの椅子を買う

引っ越してから余計に座る時間が長くなった感じもあり、古い椅子は腰に負荷がかかっている感じがしたので購入。 札幌でビジネス用の椅子の種類を揃えているところがなかなかなく、苦労した…。

6月

2回目:自社開催のデータエンジニアリング/分析関連の勉強会開催

第2回は、自分以外も外部向けに話せる人を増やすために自分はサポートに徹した! オペレーションも固まってきて、自社イベント開催の下地が固まってきたフェーズ。

istyle.connpass.com

その他

  • 4月入社の新卒のOJT受け入れ:総合職の人にどうデータ界隈のことを理解してもらうか、任せるか色々考えた。この経験を活かして頑張ってほしい。
  • ロスメンター終了:昨年入社の新卒のメンター業務が終了。すごいロジカルだけど、ウェットな部分もわかっていて、前向きな子なので頑張ってほしい。
  • 海外個人情報対応:GDPR関連の案件に対応。データ界隈にいるなら海外のデータ関連の規制などもより細かく事例ベースで理解しないとまずいと感じた。
  • ブルーピリオド読んだ:「悔しいと思うなら、まだ戦えるね」ユカのセリフ。今年はこのセリフに支えられたなー。

7月

  • サッカーを始める:スパイクやソックスなど揃えて、7年ぶり?ぐらいに再開。週1回の練習に混ざった瞬間に死にそうになった笑
  • 新日本プロレスG1 CLIMAX 32 を観戦!札幌は初戦がやるんですよー。引っ越してきてよかったなと思ったこと!
  • 髪を伸ばし始める: 諸先輩方から「30代でしかやれないことやったほうがいい!」とアドバイスを聞き、基本これから後退する髪を伸ばし始めることに(おそらくアドバイスはそういうことではない)。現在も継続中。肩くらいまで伸ばしたい!それに伴いヘアケア用品を色々試した。

8月

Vice President終了

2年の任期を終了。エンジニアでもなく、データという軸でもなく、ただただ個人として会社の組織に向き合った2年。 圧倒的にアウトプットよりもインプットの2年でした。だから、何やってたのと聞かれると正直期待されるような成果は出せなかったとも思う。 でも、この2年を振り返ったテキストの中でのこの一文。

吉松さんからVPの任命の電話をもらった時のことを今でも覚えています。本当に自分で良いのか聞き返しました。当時の自分を振り返ると、何者かのラベルがあれば、何かを変えられるという、自分が変わったわけではないのに、何かが変わった気がしていました。

この一つだけでも、自分に大きな学びでした。任命してくれた吉松さん、支えてくれたVPの方々、メンバーのみんな。本当にありがとうございました。

仕事

その他

  • ビアガーデンやエスコンフィールドへ:家族との時間を過ごせて、地元に帰ってきて良かったなーと思う。

9月

好きな漫画家さんに似顔絵描いてもらう

イベントに来ていて、有料で描いていただけることに!好きなキャラに囲まれて幸せ!

10月

Google Cloud Nextに登壇

機会があって、8月にリリースしたサービス移行PJTに登壇することに。しかも2枠。 一つは自社枠でどういう技術選定や基盤思想かを、2枠目はブレインパッド様との枠でPM的な観点で。 少しずつこういう場所にも声を掛かるようになってきて、ブランディング活動が身を結んできたなーと実感してきたこの頃。

www.istyle.co.jp

www.brainpad.co.jp

その他

  • 青森に旅行:お世話になった人に会うPJT第2弾。

11月

primeNumber社主催の 01(zeroONE) 2022 Autumn に登壇

trocco導入してからの効果などをお話しさせていただきました!今後のデータ基盤に関しても。 SQL以外あまり触れることのないデータアナリストにデータガバナンスを意識してもらうのにいいツールだと思う。

www.istyle.co.jp

その他

  • 社員1名ジョイン!:積極的にチャレンジするポテンシャルメンバーがジョイン!またチームの雰囲気が変わっていい刺激に!

12月

過酷・激烈・ドメイン

年間の大きなイベント2つにアサインされるという過去類を見ない状況で、正直結構疲れた。(しかも、他の案件は止まらない) ただ、絶対に決めていたことが一つあって「去年できなかったことの原因を捉え、解決する」を信条に課題を薙ぎ倒していった笑 細かいことは避けるけど端的にいうとコンウェイの法則を身をもって実感できて、「ドメイン」という言葉の理解をより深めれた。

まとめた記事はこちら(アドカレ7年連続参加!)

qiita.com

その他

  • 母校に会社説明会:今の学生と自分がいた時と技術の関心軸や、就職軸も変わってきていて面白かったと同時に、採用戦略を考えないとと実感。

年間通してその他の出来事

  • AIcia Solidと学ぶディープラーニング:メンバーと一緒に毎週動画視聴で勉強
  • Thisコミュニケーション:本当面白い漫画!今一押し!
  • ヘアケアにはまる:髪が伸びてスキンケアよりもヘアケアにお金をかけた。8 THE THALASSO(エイトザタラソ)のオイルがまじでよかった。
  • 可変式ダンベルとインクラインベンチ購入:健康に投資。ただ、北海道引っ越してから前年比で1000歩/日くらいは増えている。
  • デモンエクスマキナ:今年ハマったゲーム。もうアーマードコアは発売されないと思ってたら、、、なんと6!!来年は戦場に出ずっぱりです。

2022年の目標に関して

体重はマジでなんとかしたかった。今年は具体行動計画立てて、第一優先でやります。 BOOTHはやる気の問題。でも、次の基盤の実装できてからの方が読み応えありそうなので2023は保留。

具体目標

  • 【未達】BOOTHで一冊出典
  • 【未達】体重65kg以下

WANT

  • 【未達だけどとりかかり】数理モデルによる仮定を踏まえたモデルの作成能力
  • 【若干達成?】社内・社外のデータ分析PJTの実施
  • 【達成】自分のリソースマネジメント能力の向上(断る力…)
  • 【達成】心身ともに安定できる環境に身を置く

2023年の目標について(個人の目標)

2022年は札幌に戻る。サッカーやスキーを再開するなど一文字で表現すると「帰」の年だった。 また、母校に帰った時に、年末に修士時代の研究室の先生と話す機会があった。 自分は研究は楽しいと思って過ごしていたが、お金を払い続けて研究するイメージが湧かなくて就職した。 ただ、今会社にいながらビジネスに還元しつつ、当時の近い研究テーマで論文書けるのではないかと思った。 社会人博士課程は働きながら目指せて、最大で5年らしい。その準備を今年は進めたいと思っている。

具体目標

  • 優先度①:体重65kg以下(1~4月目標)
  • 優先度②:所属企業と研究室の共通テーマの模索
  • 優先度③:スキー1級

WANT

  • レイティング関連のデータサイエンス力の向上
  • データ戦略に関する白書をまとめる
  • 結婚は…できればで

昨年はお世話になりました!今年も頑張るぞい!

精神衛生上良かった Developer Summit 2022

Developers Summit(通称デブサミ)とは

Developers Summitデベロッパーズサミット:デブサミ)は、2003年から毎年開催する、日本最大級のソフトウェア開発者のためのカンファレンスです。社外のデベロッパーと連携を取りながら企画を行い、ソフトウェア開発者が今知っておきたいトピックや、ロールモデルとなるデベロッパーとのさまざまな出会いを創出します。 引用元:Developers Summit(デベロッパーズサミット)

Developer Summit 2022に聴講者として参加してきました!聞いたセッションの中で、いくつかピックアップして感想をまとめていきます。

感想

デジタル庁CTOになってみた -今よりもよい10年後のために必要そうなこと [17-A-1]

グリーCTO&デジタル庁CTOの藤本さんの講演。民間と行政の開発の違いが面白かったです。

特に行政の場合は、開発PJTの期限が法律で定められていて、民間じゃ想像できないなと思いました。また、行政は税金を利用しての開発なので、その先に売上がたつわけではなく、KGI•KPI指標設計がとても重要とも。

デジタル庁では戦略を以下のページにまとめており、シンプルでわかりやすく、コンセプトとして掲げている「人に優しいデジタル化」を非常に重要視していると感じました。この構成はわかりやすいので、一度写経したいくらいです。 www.digital.go.jp

最後に藤本さんからの「いつだってなんだって目の前のソースコードの1行から」という言葉が印象的でした。

KARTE リアルタイムユーザー解析基盤のDB(450TB)をゼロダウンタイムで新DBに移行したノウハウ [17-B-5]

株式会社プレイドが提供する顧客体験プラットフォーム「KARTE」の移行ノウハウ紹介です。大量データのリアルタイム解析基盤は、ユーザーのアクションからの即時ポップアップの提示が行われているプロダクトが増えてきているので、興味がありました。またイベントストリームが今後のETLのベースになっていくのではないかという気持ちもあります。

スケールした際に現状の10倍捌けるかという観点が、ビジネススケールを意識したシステムの成長ができていて素敵だなと感じました。また移行のデータのずれの算出も、全体比較とクライアント別で割合を算出していたのは、ユーザー目線にすごく立っていると感じました。

思ったこととして、リアルタイム解析基盤を作れると、サービスに訪れた離反予測を行い、誘導リンクを変える以下の取り組みもセットでできるので、今後チャレンジしてみたいですね。 blog.tensorflow.org

マイクロサービスとデータとData Mesh - アプリは分けた。データはどうだ。[17-B-6]

Apache Kafkaの開発元のConfluent社の方の発表です。データメッシュ、イベントストリームは現在勤めているサービスの性質上、今後必要と感じているのと、まだまだ事例が少ないため基本理解の目的で聞きました。Confluent社は日本法人が昨年できたみたいで、今後のサポートも期待が持てます。

セッションの前提知識

マイクロサービス化をアプリケーション層で取り入れることで、APIベースのでの疎結合な状態にでき、ドメインごとの変更がしやすくなることや、1機能で障害が起きた場合もモノシリックな場合に比べ、サイトの可用性が高くできるというメリットもあります。 ※ 前提として、なんでもマイクロサービス化かというのは違うと思っています。

ただデータの同期は厄介で、仮にRDBレプリケーションなどによるテーブルの同期などで、サービス間の連携を行おうとすると、疎結合というメリットが一気に崩れます。

そこでメッセージキューにデータの作成、更新、削除をイベントとして送り、利用サービス先が自分たちのタイミングで取得、利用するというのがデータの同期で求められます。中でもkafkaは、イベント保持が揮発性ではなく永続性かつ、イベントがpushではなくpullモデルのため、取得側を送信側で管理する必要がなく、スケーラビリティのメリットの恩恵を受けます。

これからの10年はData Mesh

データの中央集権管理では、各ドメインの結合を行うと、結局はデータの密結合な状態になり、依存関係が強く出てしまったり、基盤を利用するのに知識が必要になるなどの課題があるそうです。そのような課題を解決するために、Data Meshという概念が提唱されています。

参考記事 Data Meshとは何か? – Attsun Blog

メッセージキューのデータ同期により、各ドメインのデータをデータプロダクトというサービスとして整備し、提供することで、利用側のドメインが取得を行い、前述の課題を解決することを目指したものです。メッセージキューによりスケーラビリティを担保し、データプロダクトとして扱うことでガバナンスを担保するという意図のようです。

個人的には、Data Meshを採用するには①API疎結合な状態、②メッセージキューでの非同期なデータ共有、③データプロダクト化、というステップがかなりハードルが高いと感じるのと、アプリケーションサイドにデータエンジニアが分散して必要になると考え、既存で事業を進めている企業で採用できるのはかなり先かつ少数と感じました。

新規のサービスかつ、ビジネススケールを期待できそうであれば、最初の設計案として入れても良いかと思います。

さいごに

デブサミに参加して良かったのは、改めてエンジニアコミュニティの素晴らしさを体感できたことです。普通の勉強会と異なるのは、事例紹介ではなく前向きであったり、今回のテーマ上未来を考える発表が多く、以下のようなセッションはとても気持ちを前向きにさせてくれました。

  • あの人の自分戦略を聞きたい!2022 18-A-9
  • イキイキと働くaround50/over50のシニアエンジニアが語るキャリアストーリー [17-E-9]

自分も来年か再来年は登壇枠で出てみたいです! おしまい

自分向け備忘録:2021年の振り返り

1月

データ基盤調査フェーズ終了し、開発PJTに向けた準備へ

複数あるデータプロダクトの調査、どういう姿を目指すのかの整理が終わり、実際に移行開発を進める段階へ。 ただデータエンジニアの数が少ないのもあり、ベンダー選定が大きな焦点に。今までエンジニアの開発=内製で自分のチームのリソースで考えてきた自分にとっては悩みもあったが、結果的にこの選択肢で良かったと思う。一つは、中長期的に日本のITリソース問題も含めて会社がどういうエンジニア組織を組むかの視点に幅が広がった点。もう一つは技術も会社も審美眼を養うことが大事だということに気づいた点。自分でその価値を見極められないとプロジェクトは暗雲に乗り出す。コーディングはしていなくても、情報収集と簡単な体験は必要だと気づいた。

このPJTの進めるにあたって外部の方と週次でFBを得る機会を会社から得られたのだが、その経験は本当よかった。 Yさん感謝です。

その他

  • FF14にハマった。年々据え置きゲームのハードルが高くなってる。
  • V字回復の経営を読んだ。会社のマネジメントの課題図書。結局一人一人の意識が大事なのはわかるが、ではマネジメントは何を提供するのかということを疑問に思った。

2月

  • 社内の内製データ抽出の既存プロダクトの廃止→redash,tableauで集約
  • Google Analyticsのutmパラメーターの社内ルール検討
  • BI観点での組織横断会議の開始

何か大きなことが進んだ月ではなかったが、整備観点でやりたかったことをやれた月。@cosme tokyoでのドラマのエキストラ撮影とかにも参加して、テレビの現場に触れれた月でもあった。

その他

読んだ本

  • AI・データ分析プロジェクトのすべて

    • 社内のデータ分析系のPJTフォーマットを作りたい!と思ったまだ作れていない。PMBOKと掛け合わせて派生として作りたい。最近特にデータ系テストって概念が体系的にまとまったものがないなと思うので、それをベースに技術書店とかに執筆したいなと。三が日で着手だけする…!
  • DMM.comを支えるデータ駆動戦略

    • 事業観点で書かれているので、データ分析やAIのプライオリティを上げたい!って人には広い観点が手に入るいい本だと思う。そしてそれを実践できているDMMという企業はすごいなと思った。
  • シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成

3月

マネージメントに関する評価が平均値より高かった!

マネージャー半年時点での評価のFBが会社平均よりは高い方だった。ただ、メンバーに同世代が多い×若いチームなど要因はあるからなのではないかという声もあった。まぁ納得する部分ではあるけど、じゃマネージャーとメンバーの年齢差分の分析とかすればわかる仮説だとか思ったが、観点的には確かにと思ったので受けとったのを覚えている。書いていて思ったが、そういう要因もピープルアナリティクスとして分析していたいなー。

この結果はメンバーによるものが大きいとは思っている。若いメンバーで、マネージャーも同世代だとどうしても経験不足なため、実験的なことが多くなる。それでも、前向きに取り組んでくれたメンバーには感謝しかない。

その他

  • 同期の退職から考える転職市場について
    • 2016年入社で自分も同期も結婚というライフイベントが来る年頃。転職の話は出るよね。転職=年収UPって市場的には普通だと思うけど…それで会社側はいいのかなと思う。もちろん、それだけが転職の意味じゃないが、ほとんどの企業は社内の上昇曲線より、外に行くという選択肢を取った方が高いということになる。ジョブ型雇用のアメリカとかどうしてるんだろう。もっと広く見ると資本主義って限界来ないのかな。ここら辺の経済も勉強していきたい。

4月

会社の来期(今期)の体制

昨年は寝耳に水での新組織・ポジション任命だったが、今年はそれを自分が考える立場であった。組織って側でしかないと思うが、人は組織で壁をつくる。昨年までやっていたことも組織が変わると観点も大きく変わる。守る意味では組織は大事だなと思うが、攻める意味では組織って壁が人に埋め込まれるのは良くない面もあると認識した。体制自体は今のでよかったと思うが、移行に関しての課題に気づくのはまだ後…。

事業検討を始める

データに関する新規事業の検討開始。初めての経験すぎて何もわからなかった。今も形にはなっていない。データ分析・機械学習によってユーザーやブランドにより良い体験を提供するためには、逆説的だがデータに関する事業でプライオリティを上げる必要があると考えているので、これは形にする。

その他

読んだ本

  • 2040年の未来予測
    • 発想は広がった。でも、今の仕事とギャップがありすぎて、まだ何かアクションを設計できてはいない。ていうか、 20年後とかわからなさすぎる。

5月

経営陣向けのTableau説明会実施

社内の経営陣を集めてのデータ分析の重要性、Tableauというプロダクト・思想についての説明会を行った。共通認識を作れたことが本当大きい。1部署だけで導入して、会社全体を変えようとするのは無理があるなと思っていたので、色んな方々の協力・提案に感謝でした。

GREEのCTO藤本さんとお話しできる機会

ちょっとしたつてでお話しできる機会をいただいた。まさかその後デジタル庁のCTOになられるとは…。 話した感じと、周りの人の評価含めて藤本さんがTOPにいるGREEは強いなと思った。

その他

読んだ本

  • Engineers in VOYAGE ― 事業をエンジニアリングする技術者たち
    • こういうエンジニア・プロダクトを作れる組織を作りたい というバイブルになった。

※ 氷結無糖レモンのコンクで優勝した月。最高だったけど酒に溺れると思って、リピートはしていない!笑

6月

今年、朝から晩まで会議だった日が多いのがこの月。記憶が抜けてる。

GCP PJT予算オーバー

細かいことが重なり、想定していたGCPコストの予算が大幅にオーバー。今までBigQueryがコストの中心だったが、オンプレ上からクラウドに移していくにあたり、その他のサービスを同時多発的に多用したことが原因。これは自分の予測が甘かった。

その他

  • 新規事業の検討続編:上司とのギャップに気づくことができた。説明するときに人によって言語を変える必要があることを理解し始める。
  • 新体制への引き継ぎ:業務的な意味合いで引き継ぎはうまくいっていたと思うが…そんなに甘くないことをこの後知る。
  • ベースを友人から購入:まじで3日坊主

7月

新チーム始動

計測・BI・データ基盤・データ分析の役割を1チームで担っていたが、2つに分けた。 1つ目は、計測・BI・データマネジメントという、フロントや事業に近い部分(計測はGoogle AnalyticsなのでWeb/APPマーケティングでフロント寄りと解釈)。2つ目は、データ基盤は移行PJTもあるので開発側へ譲渡。責務を細かく分けることで、特にデータ基盤のエンジニアの会議や調整コストを下げるのが狙い。自分は前者のマネージャーで、後者はエンジニア経験豊富な方へマネジメントを任せる流れへ。とはいえ、移行期間で並列で行っていた。

Tableau Live Japan登壇

勉強会ではないが20分長のセミナーに登壇。登壇したことよりはそれくらい話せることが、自分の経験に積まれてきたことを実感できたことが嬉しかった。そういえば資料が公開したいができてないので、Tableau様と調整して公開したい。

www.istyle.co.jp

MacBook Pro購入

8年ぶりに買い替え。サクサク感が違った。

その他

読んだ本 近藤 史恵さんの作品にひたすらハマった。小説は自分の生活スタイルなどによって嗜好が変わると思った。今年は短編かつシリーズが読みやすかった年だった。

  • タルト・タタンの夢
  • ヴァン・ショーをあなたに
  • カロンはマカロン

8月

新チーム改善

前期は2週間のスプリントを引いて行っていたが、新チームでうまく報連相できてないと感じたので、1週間に変更。うまくはまったのと、チーム間の連携がここからでき始めて、新しいチームにしては立ち上がりはかなり早かったと思う。いいメンバーに毎度恵まれている。データマネジメントのPJTも始動し始めて、個人でやりたかったことがどんどん組織でできることへの広がりを感じ始めた月。

応用情報技術者試験への申し込み

エンジニアと一口に行っても多種多様な知識領域があるが、自分の経験したことしかわからないので、体型的な知識領域を勉強したくて応募。

その他

読んだ本 - データ視覚化のデザイン

9月

データ基盤の移行PJT始動!

ようやくベンダー選定も終わり、移行PJTが始動。長かったけど、その分調査やどういう基盤を目指していくかが確固たるものに固まったのでよかった。コストや質などのバランスを決裁者にわかってもらう苦労も得れたのはよかった…。ある程度の売上、人員を抱える組織であれば必要なプロセスだなとも思った。

約10個のPJTが並列稼働

とにかくやばかった。計測、BI、データマネジメント、データ基盤、新規事業、新プロダクトと多くのPJTを抱えて or アサインされて過去一番忙したったと思う。いい面としては自分のできる領域の広さと深さが伸びたこと、悪い面はPJT整理ができず各月やクォーターに何を成果にしたかが間延びしたこと。これは今も残っているので、2022年絶対改善する。

その他

  • Tableau MakeoverMonday を始める

10月

個人情報保護法に向き合った

データの事業を考える上で、個人情報保護法は切っても切り離せないためかなり調査と勉強した年。所感としては、日本の法律整備が遅れているからこそビジネスも遅れていると感じた。法整備があるからこそ、体系的な判断ができるようになるが今国内は事例ベースな感じ。安心安全なデータ提供事業ができる環境が国内に早く整備されることを強く望む。

新しいチームメンバーが加入

社内異動で新卒入社で3年目のメンバーが加入!新しい刺激がチームに入っていい感じ。成長を一緒にしていきたい。

その他

読んだ本

  • 他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論
  • ナラティブという、相手の前提を考え、自分の前提を置いて傾聴・把握することの重要性を学んだ。いい本。

11月

Google Analytics 4 + Google Tag Manager 全社導入PJT

いやーGoogleさんきついっす。弊社はGoogle Analytics 360に加入しているのですが、2023年3月にUniversal Analyticsの360のダウングレードを強制すると代理店経由で通知がきました。弊社はUniversal Analytics & GTM未導入なので、移行PJTを超短期でまとめて予算獲得してーと奔走した月。これから移行が始まるけど、よく2022年1月からの開発へ滞りなく調整できたと思う。

Tableau Data Saber の挑戦

社内のTableau を盛り上げるために別部署のデータ分析マネージャーと一緒に挑戦。師匠は @willanalysts さんに引き受けていただきました!頑張ってとるぞいー!

istyle 新卒入社OBやエンジニアの先輩方との飲み会

学びが多い飲み会だった。コロナで飲み会が中々いけなかったので、勉強会の交流もだし、こういったエンジニアの方々との交流もすごい減っていたんだなと改めて感じた。

その他

  • 社外とのデータ連携分析PJT進捗
  • 社外とのデータ連携システムPJTリリース(Sさん感謝。自分はPM。)
  • マネーフォワード使い始めた。クレジットカードが翌月請求で、当月の請求がわからないのがネックだったが、これで解決。

12月

弊社主催の勉強会開催決定!

データに特化した弊社のデータ基盤や組織に関する勉強会の開催!!ようやくここまできたー!小さな一歩かもしれないけど、一時期自分1人しかいなかった組織の時からみたら数年でここまできたのは本当大きい!続けていくぞい。 istyle.connpass.com

アドカレ投稿

今年は今までと違ってエンジニアリングではない、プロジェクトマネジメントに関わる記事で投稿。年々抽象度が増しているが、知識分野を広げつつ、みんなが進めやすいように整備&ビジョンを作れることが自分の生存戦略かもしれないと思う今日この頃 techblog.istyle.co.jp

その他

  • 社内アクセスログのデータソースの統一化
  • データ活用人材の定義と中期計画の策定(リソースなくて他の人に実施は他の人に任せた…)
  • 契約書見まくった…

今年の目標に関して

  • 朝活:未達成
    • 全然できなかったー。ただ生活リズムは固まってきたのがいいところ。
  • 引越し:未達成
  • 未達成(50%):データ活用で結果を出す
    • データ分析系のPJTがで始めた部分はいいことだったが、思った形のはできていない。

来年の目標について

具体目標

  • BOOTHで一冊出典
  • 体重65kg以下

WANT

  • 数理モデルによる仮定を踏まえたモデルの作成能力
  • 社内・社外のデータ分析PJTの実施
  • 自分のリソースマネジメント能力の向上(断る力…)
  • 心身ともに安定できる環境に身を置く

今年もお疲れ様でした。来年もよろしくお願いします。

自分向け備忘録:2020年の振り返り

1月

職場では2019年の短い延長がほとんどで、ETLバッチアプリケーションの自動デプロイを設定していたりした。 データ基盤の業務が中々評価されなかったり、評価されないことで「自分の今の動きが会社の望むことと合っていないのか?」と考えて、転職活動した時期。精神的には一番最悪だった月だった…。

その他

  • 同期の結婚式のために、京都まで行った。コロナの前にやれて本当よかった!
  • 「分析力を武器とする企業」「分析力を武器とする企業」を読んだ。

2月

職場の新組織の体制発表。現所属のデータマネジメント領域扱う部署ができることになり、一部門のビジョンやミッションを設計するために社内のマネジメント層と議論をし始めた月。社内のマネジメント層の動きは見えず、自分の中では急にデータ活用・分析・ビジネス活用の優先順位が上がった気がして、願ったり叶ったり。明確にマネージャーや部長としての動きを求められ始める。(まだマネージャーではない)

学生ハッカソンの運営のサポートも行った!アウトプットがどれもクオリティ高いのと、今年はruby率が高くてエンジニア界隈の動きに比例するなと感じた。(自分の時はモバイルアプリが多かった)人事部門と連携して開催できたのもよかった。

その他

3月

在宅勤務開始!今までは「家は寝るところ」から「家は寝るところ&働く場所」という急な価値観の変貌に部屋がついて来れず、最初はAmazonの段ボールの上で仕事してた笑 コロナは何の根拠もなく半年くらいで収まるのかなーと思っていたけど、まさか今も続いているなんて。

f:id:ann-toque:20201231183009j:plain
在宅 ver 1

仕事ではRedashのversion 1,4の2つの環境の統合 & version 8へupの準備を本格的に進めてた。異なるversionのスキーマの統合は大変だった…。

一方でTableauの試験導入も開始。BIツールのメンテナンスを外部ツールへ頼ることで、データ活用の工数へ移すのが狙い。 今までOSSや内製アプリケーションでデータ分析基盤はすべて構築していたが、事業部側のマネジメント層に理解のある方が入り、その方のサポートもあり有償のツール含めた選択肢ができるようになったのは本当よかった。(Kさん本当感謝)

その他

  • 5年勤めたので、リフレッシュの休暇消化。定期的なまとまった休みは精神的に重要。
  • 「エキスパートPythonプログラミング改訂2版」を読んだ。

4月

3月に準備進めていたredash version upは無事終了。@ariarijpにお誘いいただいて、以下のオンライン勉強会で進め方や難しかった部分を発表。LTではなく20分以上自分が話せた機会があったのはよかった。 redash-meetup.connpass.com

ただ、今年は勉強会で喋ったのはこの一回のみ。来年は自分のインプットのための勉強会参加だけではなく、チームのインプットになるようなオープンじゃなくてもクローズな勉強会を開いていきたい。そこで喋る。

新体制・始動 !!

2~4月は運用とこの新体制の準備の割合が5:5でやっていて、上司との壁打ちが大変だったが何とか準備を終えて体制が始動。

その他

  • 料理にハマって初めて買ったブーケガルニ
  • 毎日オンライン飲み会してた週あった -「入門監視」 「OPENNESS(オープネス) 職場の「空気」が結果を決める」「テスト駆動Python」「グラフをつくる前に読む本 一瞬で伝わる表現はどのように生まれたのか」を読書完了

5月

在宅環境 改善!!

f:id:ann-toque:20201231185146j:plain
在宅 ver2

デスク・テレビ台・本棚の購入をし、部屋模様替えも行った。部屋の余白を生むためにベッドフレームを捨てて、すのこにマットレスを置くようにした。かなり改善されたがイスが壊れ、その後イス沼にハマり結局今は本棚でスタンディングで仕事している笑

ブログ一本投稿

ann-toque.hatenablog.com

その他

  • 「チーム・ジャーニー 逆境を越える、変化に強いチームをつくりあげるまで」「「専門家」以外の人のための決算書&ファイナンスの教科書」「ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法」

6月

あまりイベントがなかったので、今年ハマったものを紹介。

Vtuber

オンラインのライブに参加するほどハマった。スバルのチャンネルのゲーム実況は作業のお供。 技術の進化によって生み出されたものも感動。本当にいつか「Ready Player One」みたいな世界が来るのかな。 www.youtube.com

7 月

vice presidentに

会社のvice presidentに就任。任期は2年。社長補佐というポジションだが、まわりは200名事業部のトップや子会社社長などの中で臆せず「会社」の改善と未来を作っていくことをやっていく。 就任して半年、アウトプットのスピードは遅いとは思うが1000名以上の組織の改善なら仕方がないのか?とか思いつつ、このギャップも自分がどこを目指しているのかアウトプットしないとダメだなと思う今日この頃。

データマネジメント扱うチームのマネージャーに

マネージャーに正式に役職アップ。当時は「今更かよ」とか思ってたけど、振り返るとビジネススキル・コミュニケーションスキルは足りない部分はあったなーと思う。でも、完全に「立場は人を作る」でVP&マネージャーでかなり意識と行動が変わった。

その他

社内からの異動でチームに1名JOIN!とても心強いしチームの雰囲気が変わった気がする。7月から3つのPJTで基本的にはTableauの大規模導入をメインPJTとして運用。初めてのプロジェクトマネージャー、長期の仕事で慣れないこともあり反省も多かったが、会社のデータ活用を底上げする仕組みを無事入れれてよかった。詳細は以下に。

techblog.istyle.co.jp

8月

  • 彼女ができました。
  • 社内で「マネジメントってなにするの楽しい、辛い時どんなとき?」という質問があったのでラジオ収録して、社内で公開。結局この一回しかやってない笑
  • 人間の記録 第190巻 土光敏夫: 私の履歴書」「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」「Google Cloud Platform実践ビッグデータ分析基盤開発」「超集中ハック!: 習慣マニアの経営者が実践する100のライフハック」「僕の人生には事件が起きない」「言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか」「アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る」を読んだ

9月

自分のプロ意識のなさで失敗した月だった。多分言ってることは事実だし、解決方法もあってると思うが、伝える人と伝え方がいけなかった。特に伝え方を猛省した。この頃から自分の口調や単語、主語や伝えるべき人かどうかなど、コミュニケーションを気をつけるようになった。コミュニケーションとかどうでもいいとか思ってた社会人1年目の時とかに比べたらえらく変わった。

あとはブログ書いてもらいました。 blog.istyle.co.jp

10月

健康診断結果は特に異常はなくよかったが…去年と比べて7kgの増加。原因は筋トレしなくなったし、食事管理もしなくなったし、お酒の量も増えたからとかなり明白。また筋トレしなくなったことで合わせて体力がすごい減った…。これは来年の目標に入れるが、無理ない範囲で考える。

またGoTo利用して、彼女と福岡に旅行も行ってきた!天ぷら食べて、もつ鍋食べて、豚骨ラーメン食べたりととても楽しかった。いいリフレッシュになったなー。基本仕事、勉強、自堕落で構成された生活が変わってきて彼女には感謝しかない。

f:id:ann-toque:20201231204651j:plain
10月福岡旅行

11月

データ分析基盤の大幅な改修のPJTがスタート。まだ目的やゴール、計画をすり合わせしている段階。データマネジメントチームとしてのBIを通したデータ活用とエンジニアとしてのデータ分析基盤の構築など、ビジネスとエンジニアリング視点が混ざりつつ、そこにVPとしての会社全体の改善という視座も入り、視点・視野・視座がぐちゃぐちゃな状態が始まる。この切り替えをうまくやる方法を模索中で、来年は確立したい。

その他

  • デザフェスに行ってきた
  • ウィルス性の胃腸炎になった…。コロナなんじゃないかと思ってビクビクして過ごしました。病院でPCR検査、結果が出るまでは自宅待機で会社も休んだりと大変な期間があった。

12月

やることが多くなってきてプライベートのTrello作ってみたが計画通りに進んでいない…。 会社からはデータマネジメント全般を求められていることがわかったが、それをデータマネジメントとして共通言語で話せる人はいないし、自分もまだ勉強途中。まだ自分で何とかなるレベルだけど、来年は一緒に考えていける or 引っ張っていけるレベルの人と働きたい。

ブログに投稿

会社アドベントカレンダーに投稿

techblog.istyle.co.jp

BigQuery Advent Calendar 2020

ann-toque.hatenablog.com

その他

  • ルンバレンタルで衝撃を受ける。家事が楽になった
  • 都内ホテルの宿泊でGoTo2回目利用
  • IKEA!!

思い出

一人だとしない行動を多くしていて、振り返ってみると写真フォルダに多くの思い出があった月だった。

f:id:ann-toque:20201231210902j:plain
12月のホテル

f:id:ann-toque:20201231211000j:plain
IKEAでの食事。ミートボール美味い!

f:id:ann-toque:20201231211045j:plain
石神井公園で散歩

総じて

今年はいろんな動きがあった年だった。

仕事

役職ついたことで求められる役割が変化した。正直コーディングする時間・手を動かす時間はすごい減って、資料を作る時間の方が今は多い。エンジニアリングにすごいこだわりがあるわけではないけど、今後方法を選択していく時にトレンドや業界の表層だけ知って選択していくとどこかで誤る可能性があるから、このバランスを取る方法は模索したい。

職場も会社のビルから自宅に変化し、在宅勤務を模索した。来年はより快適に仕事できるように整えていきたい。とりあえずスタンディングデスクは靴下だとかかとが痛いので、スリッパとマットを買う。

移動

物理的な移動が多かった。福岡にも行ったし、デザフェスやIKEAなど行ったことがない場所にいく機会が多い年だった。ほとんど彼女の提案だったりするが、とても生活にハリが出てきた気がする。休日に仕事しか考えてなく、仕事がうまくいかないとプライベートもうまくいかなるという依存関係が解消されたのはすごい大きな変化だった(略:気持ちに余裕が生まれた)。彼女に感謝しかない。

目標

今年の目標について

  • 達成:文化的に過ごす。芸術、読書など仕事以外のものに触れていく
    • 毎月博物館か美術館は行きたい→コロナで難しいかった
  • 未達:体脂肪15%以下!!
  • 達成:彼女作るための活動はゆるりと続ける
  • 達成:業務内容チェンジ・年収アップ。アナリスト・サイエンティストで550-700希望

来年の目標について

  • 朝活
    • 筋トレもエンジニアのスキルアップの時間が少なくなってきている。自堕落な時間を減らすしかなく。朝の活動時間を広げる。
      • この中で去年の「体脂肪15%以下!!」を行う
  • 引越し
    • 同棲したい。彼女と二人で笑っている時間が増えるといいなと思う。大変なこともあるだろうけど。
  • データ活用で結果を出す
    • BIもデータ基盤の改修も結果をわかりやすい形で伝えられるようにする。その効果の最大化を目指す。

あと目標かどうかはわからないけど、自分のやりたいことが大きく変わりそうな気がする。「もっと人類の役に立ちたい」SDGsのような地球規模で必要な取組は資本主義だと難しいと感じる。またそれを自分は傍観者でいいのかとも思う。

今年言われた「俺たちはビジネスをやっていて、ボランティアではない」は確かにそうだが、それ両立できないのか?そう考えると自分はビジネスに向いてないのか?自分のやりたいことはビジネスではないんじゃないか?など考えるきっかけが多い。まだ全然整理できていないけど、これの自分の中の答えを出したい。

今年もお疲れ様でした。